真っ直ぐな道を曲がった先に続く僕の長い英語道

英語、英文法、TOEIC、英検などの勉強方法などを書いていきます。英語の個人レッスンを行っておりますので、英語を学習してみたい、またはされている方、お気軽にご連絡頂ければ幸いに存じます。

TOEIC 500点~600点 勉強方法 リーディング②

仕事でよく渋谷にいくのですが、渋谷駅前の「TOEI①」、「TOEI②」という映画館の看板を「TOEIC」に空目する病気にかかってます笑。

さて、前回は500点~600店を目指す際の勉強方法として、part5とpart6について、ご紹介いたしました。

今回と次回では、前回書ききれなかったTOEICのリーディングに関する勉強方法等をご紹介できればと思います。

ちなみに、500点~600点を目指すのであれば、PART7を中心に対策するより、PART5、6の短文を読めるようになったほうが効果的であると思います。

「テクニックはなるべく使わない」

長文読解問題であるPART7は2016年5月の新形式以降後、ETS側は難易度に変更はないと発表しておりますが、問題数が53問に増えた上、トリプルパッセージ(3つの文章)を読んで解く問題が加わったりと、旧形式に比べ、読む量が明らかに増えました。

ETSが難易度に変更はないと言葉が意味するものは、「本文全部を読んで解答している人にとって難易度はかわらない」ということであり、これが何を意味するかというと、テクニックで解答することは、これから更に難しくなるということであると思います。

長文読解のテクニックとしては、
「設問(及び選択肢)を先に読んで解答する」、
「段落の最初の部分だけ読んで概要を掴み、解ける問題を解答する」
など様々なテクニックがありました。

しかし、これから勉強を開始する方にも、そして更なるスコアアップを目指す方も、勿論私自身も、英文は最初からしっかり読んで解答することを強くお勧めします。

本来、文章は頭から読んで理解できることこそが、本当の理解です。

スコアアッ プのための小手先のテクニックでは、すぐに力の伸びは頭打ちになり、スコアが上がったとしてもそれが本当の実力とリンクしているかはわかりません。自分の自信とするためにも、どんな英文でも読めるようにするためにも、英文は初めから終わりまで全て読みきることに越したことはないのです。

初めから英文をしっかり読みこなすことに慣れれば、自分の実力が上がっていくにつれ、英文を早く、そして正確に読めるようになります。

「テクニックを使わなくてもスコアはとれるのか?」という質問をいただくこともありますが、寧ろ全ての英文を読みきれなければ、TOEIC900点以上を目指すことは難しくなります。

高得点を目指せば目指すほど、「テクニックでは得点を稼げなくなる」のです。

実際、私自身は、TOEICの試験のリーディングにおいては、ほぼテクニックを使わないで、英文を初めから最後まで読む「べた読み」で解答しています。

テクニックも初めの頃、少し試したのですが、テクニックを覚えることの方が難しくて挫折してしまいました。

でも今考えると、最初から最後まで読むことこそが、一番のスコアアップの近道でした。そんなわけで、テクニックを確認するぐらいなら、英文を読む方がよっぽど良いと思っています!

「まずは短文から」

さて、PART7の具体的な勉強方法を紹介していきます。

まずPART7は長文のため、
「その長文に圧倒されてしまう」、
「文の途中に出てくる代名詞が何を指しているのかわからない」、
「形容詞節や副詞節や挿入句などがふんだんに使われていて読めない」
などといったことで英文を読めないと悩まれている方が多くいらっしゃると思います。

大人になってから体系的に言語を学習する際、長文読解に必要な代表的な力は、「文法力」と「単語力」であると考えます。

そこでお勧めなのが、初めからPART7の長文に取り掛かるのではなく、
まずは昨日紹介した方法で、part5の短文をしっかりと読めるようにして下さい。

短文を早く正確に読めるようになることが、長文を読めるようになる一番の近道です。

さらにPART5の短文をしっかり読めるということは、文法力と単語力がアップしているということなので、TOEICの全パートに使える知識をしっかりと吸収できます。

PART5の短文をしっかりと読めるようになった後、少し長めの文章を読んでみましょう。公式問題集のPART5を1周読むだけでも、旧形式で40問×6冊=240問(文)、新形式で30問×4冊=120問(文)、計360問(文)もの英文を読むことになりますので、実力が付くことは間違いありません。何周もすれば、更に実力は付きます。

「少し長めの文章を読む」

PART5の短文を読めるようなったら、少し長めの英文を読めるように訓練します。TOEICに使われている語句かつ分かりやすい英文として適していると考えるのは、公式問題集のPART3、4のスクリプトです。

PART3、4で話されている音声は、公式問題集の解答冊子に全て文章として掲載されているので、その文章をスラッシュリーディングしながら、読んでいきます。

勿論、この際、わからない単語や文法事項が出てきたら、その都度、調べていきましょう。

最低でも新形式の4冊、更に旧形式の公式問題集とあわせて計10冊のスクリプトをスラッシュリーディングして読めるようになれば、英文を読むことに大分なれることが出来ます。

そして何より、代名詞が何を言い換えているのかを理解できるようになります。設問と選択肢もしっかり読むことで、出題傾向や単語を抑えられるのでお得です。

更に、公式問題集付属のCDを使って音声を聞き、そして、音声に少し遅れて本文を音読する、いわゆる「オーバーラッピング」をすれば、リスニング力の向上にも繋がります。

公式問題集のPART3、4のスクリプトを読めるようになったら、次は、PART6の文章を読んでいきます。

「長文を読む」

PART6は新形式に以降後、4文の選択肢から文章に挿入するのに適した1文を選ぶ文選択問題が1文章に1題加わりました。

つまり計12問が16問になりました。

500点~600点を目指すのであれば、時間がかかると判断した場合、この新形式の4問にはあまり時間を掛けないほうが得策です。

さて、長文を読むということに焦点を戻すと、このPART6の文章も公式問題集の解答冊子のスクリプトを見ながら、文章をスラッシュリーディングしましょう。

「解答冊子を先に読んでしまってよいの?」と不安になられる方もいらっしゃると思いますが、英文が読めないうちは、長文問題を解くと勘で解くだけとなってしまいます。その結果、解く行為自体があまり有意義なものではなくなってしまいます。

勘で一度解いて答えだけを覚えてしまうのでは勿体無いし、上達しにくいです。
そこで「読めるようになること」を先行し、解答冊子のスクリプトを読めるようにしましょう!

公式問題集10冊分のPART6が読めれば、相当な力になり、PART7の長文も大きなストレスを感じず、読めるようになると思います。

本日はTOEICのPART7を解く前の下準備ともなる学習方法の紹介でした。
本日もお読み頂き、ありがとうございました。

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