真っ直ぐな道を曲がった先に続く僕の長い英語道

英語、英文法、TOEIC、英検などの勉強方法などを書いていきます。英語の個人レッスンを行っておりますので、英語を学習してみたい、またはされている方、お気軽にご連絡頂ければ幸いに存じます。

仕事用にSNSやブログをはじめてみて感じること

元々TwitterfacebookなどのSNSツールの利用、そしてブログ運営などは個人的にやってきたものの、仕事用のツールとして本格的?に運営しはじめたのはここ最近で、プライベート用とは異なる自分の人物像、扱う物事のジャンルを通して気づいたこと、感じたことを書いていこうと思います。


気づいたことでありながら、英語学習をはじめる際にも気をつけなければならないこと(学習の仕方)とリンクさせながら書いていきます。

以下感じたこと、考察は筆者の見解に基づくものなので、ご容赦ください。

その感じたこととは、SNS上をはじめとしたネット上に、「胡散臭い勉強方法指南」、「胡散臭いセミナー講師」が以前に比べ、更に乱立していると感じたこと(これは自分も周りからみられることがあるわけで、細心の注意を払わなければならない)。

具体的に例をあげるとすれば、TOEICを例にとると「◯ヶ月で◯00点アップ」や、英語を例にとると「◯ヶ月で夢のペラペラに」などのトピック、情報商材などだ。
もちろん、実際に結果を出されている方、情報が大多数と思う。

今回書きたいのはそうとは思われない一部について。

以前、自分は、ネットワークビジネスネズミ講ビジネスについて研究したことがある。

ネットワークビジネスネズミ講情報商材というのは、流行り廃れがある。大体はその時の社会に蔓延する不安を解消してくれるようなツールが流行る。

かなり昔であれば、自己啓発系や土地などの不動産投資等が流行り、一昔前であればFXやアフェリエイト等が、今であれば転売ビジネスや仮想通貨などが主になりつつある。

昔から今までかわらない王道は、会員制の人脈作りや生活に必要と思わせる健康系商品の販売だ。

そこに、昨今の英語神話、TOEIC神話という世間の流行りをうけて、英語、特にTOEICというものが新たな情報商材のネタとして君臨しはじめた、もしくはこの数年君臨しているといっても過言ではないのではと思う。

本来学問や特殊スキルというのは、習得に時間がかかること、裾野が狭いこと、ニーズが少ないことなどから情報商材セミナーにはなりにくい。しかし、英語、特にTOEICは、スコアを上昇させるために初歩的な問題には、テクニックが通用すること、スコアをとることで会社や大学などで高評価を得られることから、情報商材になりやすい側面を持っている。

更に、FX、アフェリエイト、仮想通貨、転売ビジネスなどは、さんざん使い古されたネタの上に胡散臭さが感じられるため、まともな人間か食いつきにくいのだが、TOEICというのは日本社会においてはそれなりの高評価が得られることから信頼性が高く、今までの情報商材ビジネスよりもよりまともな人間を顧客として抱き込める可能性が増加した。

かくして、英語やTOEIC情報商材化は、大きく加速したのであろう(元々、英語のカセットとかのネズミ講もあったわけだから、今に始まったことではない)。

ではなぜこのような形のビジネス?が蔓延してしまい、多くの人が結果も出せず搾取される側に陥る可能性が高まってしまっただろうか。以下で理由を考えたい。

1、日本人の習い事に対する考え方
昨今の日本社会は、長時間労働にもかかわらず賃金が上昇しないなどの問題を抱え、今やっている仕事以外のスキルを伸ばすことや仕事以外のことに時間をさける余裕が大きく低下している。そのため、習い事一つをとっても「手っ取り早く簡単そう」、「習得に時間がかからない」、「頑張らない」、以上のような条件を満たしつつも「今の現実を人生を変えてくれる」ものを好む傾向がある。現実的に一言で言えばそんな習い事は99%存在しない。例えば、「算数や数学を1ヶ月でマスターする」、「ピアノを3ヶ月でプロレベルにする」などは一見して不可能のように感じられる。このように、少し考えればこれはわかることなのであるが、英語に関しては、そうではない。

2、日本人の英語学習感
99%あり得ない幻想を英語学習に対して抱いてしまう大きな理由は、日本人が生まれながら、又は必要とされ、他言語を習得するという環境におかれていないため、他言語を習得するということに対する認識が不明確であるからと考える。日本人が学校教育の中で習ったにもかかわらず、英語を読めない、聞けない、書けない、話せないという最大の理由はつまるところ「使わない」からだ。しかし、その理由を、企業、マスメディア、個人を含めた大多数の存在が、その使わないという原因をいくつかのロジックに転換した。その最たる例が「学校教育が悪かったから」というロジックだ(もちろん学校の英語教育の全てが正しいとは筆者も思っていない)。そして、「英語ができないのはあなたのせいではない」という逃げ道を設けた。さらにその転換したロジックに対する新しい英語への認識として、「英語は◯ヶ月でできる」などといった語学習得に対するイメージを植えつけた。

3、手っ取り早いhow toや小手先のテクニックに走りやすい
何かを学習しはじめた際、大切なことは、まず自分なりにやり始めてみることだ。しかしながら、上記に述べた幻想の蔓延は、手っ取り早いhow toやテクニックの情報の蔓延にも繋がった。本当に必要なことはhow toやテクニックを知ることではない。少し学習を続けてみると、試行錯誤した上に、自分なりの学習方法が見えてくる。この自分の学習方法、つまり「型」、「形」を自分で見つけることが何より重要である。自分だけの学習方法というものが見つかると、学習を始めた頃より学習に対する苦痛を感じることが少なくなり、学習を持続させやすくなる。そして習慣化することができる。

4、習得したいのにあれはイヤ、これはやりたくないという抵抗
英語を学習する際、よくいるタイプが「単語は覚えたくない」、「文法はつまらないからやりたくない」、「リスニングは聞き流すだけにしたい」などと言われる方が多くいる。日常生活を送る、文献を読むなど各々の目標により、その到達点は異なるものの、何かをマスターするためには、自分が嫌いなものを避けてマスター出来ることはあり得ない。例えて言うならば、野球をできるようになりたい人が、「素振りはしたくない」、「走りたくない」、「練習したくない」と言って、実際に練習を辞めてしまったにもかかわらず、自分は野球ができるようになると信じているのと全く同じである。

ここまであげた理由やその他の事象が複雑に絡み合った結果、英語に対するイメージは、英語を教える側からすればレッスン生を獲得しやすくするために、レッスン生としては自分の幻想を投影したために、「◯ヶ月で簡単かつ手っ取り早く習得できて、その上、人生まで変えてくれる」という誤った万能ツールになってしまったのだと思う。

この大きな流れが蔓延し続ければ、英語を学習したいと考えているライト層の人間、日本人の多くが、言葉の聞こえの良いビジネスの鴨となり、「搾取され続ける」ことになる。

もちろん、短期間で成果を出してくれる可能性の多い、セミナーや教材があることも事実だ。でもこれらの教材は、その業界の権威や巨匠などが遂行、書いたものであり、それだけの方々が携わったものであっても、対象レベルの指定やコツコツかつ長く学習を続けるといった基本的な学習姿勢の重要性が説かれている。

そして社会の中には、時折、「3ヶ月でペラペラ」や「3ヶ月でTOEIC300点アップ」を成し遂げる人もいる。

でもそこには、たいていの場合、巧妙な人物描写や事象が絡んでいることが多く、特殊な事情だからこそ書籍となっているわけである。万人に当てはまるわけではない。例をあげるのであれば、「◯ヶ月で社会人が大幅スコアアップ」などといった書籍は、学生時代に基本的な英語学習は習得していたという事実が隠されている場合が多い。つまり、万人が当たり前にできてしまうことは、わざわざ書籍や商材にはならず、万人に当てはめられる万能ツールと過信しすぎると、何事も成し遂げられない可能性が高まる。

人生や現実は簡単に手に入るものでは変えられない。手に入れるのが難しい、時間のかかるものだからこそ、尊く価値のあるものになり、それが次第に人生や現実を変えていく。

今、私たちに本当に必要なものは、「聞くと心にチクリとささる情報やアドバイスを聞くこと」、「逃げたいと思って避けている事柄のを少しずつ実行にうつすこと」、「焦らずじっくり向き合う姿勢」、可能であれば「厳しく教えてくれる師匠を見つけること」であり、「自分の耳に優しく聞こえる自己啓発」や「小手先のhow toやテクニック」、「なんでも褒めてくれるサービスマンになった講師」ではないのだ。

このようなもので自分を満たすのではなく、虎視眈々、コツコツと学習し、スキルを高め、目標を達成するという当たり前なやり方こそが何かを達成するためには、結果的に一番近道となる。そしてその道の中で、「楽しさ」、「やりがい」、「達成感」が生まれてくる。

ここまで長々と述べてきたけれど、要は一言でいうと、

「簡単になしとげられる物事はない」

でもだからこそそこに楽しさがあったり達成感があるんだよというお話です。。

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