真っ直ぐな道を曲がった先に続く僕の長い英語道

英語、英文法、TOEIC、英検などの勉強方法などを書いていきます。英語の個人レッスンを行っておりますので、英語を学習してみたい、またはされている方、お気軽にご連絡頂ければ幸いに存じます。

TOEIC リスニング 勉強方法③

前回の記事では、TOEICのリスニング対策として、ディクティーションについて書きました。
今回は、そのディクティーション以外の学習方法、PART3,4の対策について書きたいと思います。

「PART3,4対策」

前回ご紹介した、PART2,1のディクティーションがリスニング学習の肝であり、それだけでも高得点を狙うには十分な学習方法であるため、 今回はご紹介する学習方法は、前回紹介した、ディクティーションの学習をこれでもかというほど続けられたあと、または、ディクティーションと平行して行うと良いと思います。

また、リスニング学習はじめてされる方、短文を聞き取ることが難しい方、TOEICのリスニングが400点未満の方は、今回紹介するPART3,4対策を行うのではなく、まずは前回紹介したディクティーションを行われるとよいです。

PART3,4対策に取り組む目安について、

PART2,1のディクティーション自体がPART3,4、そして、様々な英語を聞き取る力を伸ばす万能戦士ため、
toeicの1冊の参考書の中で、PART2,1のディクティーションを2周こなしたら、PART3,4学習をするぐらいでよいと考えます。


では、取り組み方と勉強方法です。

1, PART3,4の音声を1スクリプトずつ聞いて、3題 (No.32~No.34 など)の設問にこたえる。

2, 参考書の答えを見て、3題を答え会わせをする。スクリプトを見て、わからない単語や文法事項があれば、知らべる。

3, スクリプトを見ながら音声を聞き直す。この時気を付けるべきは、スクリプトを目で読むと言うより、流れてくる音声に集中し、スクリプトは流れてくる音声を追うようなぐらいの気持ちで見ること。音声を聞きながら、ペンを片手に、スクリプト上では、 聞き取れていない音、単語や聞き間違えた音、単語にアンダーラインなどに印をつけていく。最低3回は聞き直す。

4,スクリプトを見ないで、もう一度音声を聞き直す。

5,次の3題に取りかかり、1~4を繰り返す。


この学習をする際のポイント

・可能であれば、先読みをしない

このブログの中では、今まで先読みなどのテクニックにはあえて触れてきていませんが、PART3,4の回答テクニックとして、設問と選択肢の先読みがあります。設問と選択肢を先読みすることで、音声が流れるより先に、話の概要を想像できるようになることと、設問を先読みすることで、聞かなければいけないポイントの要点を事前に知ることができます。そのため、長文全部が聞こえなくとも、回答できる可能性が高くなります。

しかし、その反面、長文全体を聞くと言うトレーニングには、この先読みするというテクニックは向いておらず、また、最近のTOEICは難しくなったこともあり、ピンポイントで音声を聞く力よりも、音声全体を聞いて、内容全体を理解した上で、細かいポイントを聞くような問題形式になりつつあるため、長文全体を聞こえるようにすることに越したことはないと思います。

なにより、現実社会の中で、誰かの音声を聞き取るときは、事前に設問や選択肢が用意されているわけではなので、事前情報なしかつ初見で聞いた長文を理解できるようにトレーニングすることは重要なことです。

また、練習段階では先読みをせず初見の音声を聞くことになるため、負荷の多い勉強をしていることになり、リスニング力のアップに繋がります。

・先読みを取り入れている方にも先読みをしないトレーニングは有効

本番の試験で先読みを取り入れている方にも、この先読みをしないトレーニングは有効であると思います。
その理由は、普段の練習では、先読みをせずに英文全体を聞いているため、先読みをして英文をきいてとく方法よりも、負荷の高い勉強をしていることになります。

また、テクニックというのは、スコアを挙げるためのあくまで手段のひとつであり、その手段が使えなくなるときも当然発生します。

例えば、先読みのペースが崩れてしまった。

先読みが間似合わなかった。

先読みした内容が頭に入らなかった。

などという不足の事態は、普段よりも緊張する試験の中では、当然のように起こり得ます。

そのようなトラブルの際にも、テクニックに頼らない力をつけておけば、すんなりと英文を聞くことができ、スコアを落とさずにすみます。

最終的には、TOEICの試験をテクニックなしで、つまり、純粋に「英語を聞いて理解する」、「読んで理解する」ことができてこそ、英語の力がついたことになるのではないかと思います。

そして、そのようにして取ったスコアこそが本当の自分の力のスコアなのかもしれません。

かつて武士は、空気と一体となり、「型」にはまらない身体の動き、刀さばきを目指したと言われています。

「型」や「流派」にこだわり一連の形を身に付けたあとは、その型を破る。そして最後は、その型を離れてみる。

武士道では、この技の習得過程を「守、破、離」というそうですが、この流れは、様々な学習、そしてTOEIC学習にも言えることではないかと思います。

次回は、一日に取り組む勉強量や取り組み方の目安などをかけたらと思います。

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